ALcontrol Laboratories社 【ISO 14001】

コンプライアンスからパフォーマンスへ

ALcontrol Laboratories社の経営陣は、戦略的成長とマネジメントシステム認証には密接な関係があると指摘する。

ALcontrol Laboratories社は、自らの組織としての強みと弱みを徹底的に理解することで、高い潜在競争力のある分野を特定することができると考えている。事業を持続可能な成功に導くこの戦略的アプローチを支えているのは、管理ツールとしてのマネジメントシステム認証に対する信頼性である。

事業目標との関係

マネジメントシステム認証と戦略的目標の達成には強い関係があるとALcontrol社の経営陣は考えている。石油検査ゼネラルマネジャーであるBob Cutler氏は、「我々の目標は第一には、事業と利益の拡大ですが、これを実現するには環境や品質、労働安全管理を確実に整備するという目標も含めなければなりません。マネジメントシステムなしでは、我々がやろうとしていることをモニタリングしたり、パフォーマンスを維持したりすることは不可能です。」と話している。

土地事業部門(英国及びアイルランド)のディレクターIain Swinton氏は次のように言い添える。「我々は環境を扱う研究所として、事業の環境的側面に重点を置いているのは明らかであり、環境に関して倫理的な行動をとることが非常に重要です。我々のEMSは、これを可能にしてくれるものであり、また、顧客が我々を信用し、環境を扱う我々に対する信頼感がグループ全体に広がっているという確信を与えてくれるものです。」

EMS認証は、ALcontrol社の主要なクライアントの多くが条件のひとつとして要求している。これはCutler氏が扱う石油検査部門にとって特に重要だ。「石油会社など我々のクライアントは、自らが運用しているものと同じ基準をその供給者にも求めています。そのため、マネジメントシステム認証がなければ、主要なクライアントとの取引を獲得することができなくなるのです。」

リスク削減は大半の企業にとっての戦略的目標であり、ALcontrol社のクライアントの多くは自身のサプライチェーン内のリスク削減手段として同認証を求めている。英国の食料・水部門のマネージングディレクターMike McCorkell氏はこう語る。「マネジメントシステムはリスクコントロールにおいて非常に重要です。マネジメントシステムを用いることで、リスク緩和のためのプランに基づき、しっかりと定期的にリスクを見直すことが担保されます。場当たり的な試みでリスクを管理しようものならば、それは失敗の元となりかねません。マネジメントシステムは系統立てて問題に取り組む枠組みを提供してくれるものであり、リスクを緩和させる実用的な解決策を見つける助けとなります。これによって事業の耐性を強化することができるのです。」

パフォーマンス改善の推進

ALcontrol社経営陣の間では、マネジメントシステムとパフォーマンスの改善には強い相関性があるという明確なコンセンサスがあり、モニタリングすることのメリットや、マネジメントシステムによる継続的な改善について、ALcontrol社全役員が認識している。同社が経験したことは、Cutler氏の次の言葉に集約される。「我々がEMSを実施して以来、パフォーマンスに劇的な改善が見られました。管理職員とスタッフが現状を把握することができるようになり、自分たちが何をするべきか、重要な数値指標に対して自分たちの仕事がどれほどの影響を持っているのかを全員が理解しています。」

「我々のマネジメントシステムがあれば、従業員がパフォーマンスの低下に気付いた場合、経営陣の介入をはさむことなく自動的に物事を正しい方向へ運ぶことができるのです。」

ALcontrol社にビジネス アシュアランスを提供するLRQAのサービスの中でもキーとなるコンセプトは、「ビジネス課題別審査(※)」である。これは、LRQAの審査員が、組織に影響を与えている戦略的課題を特定するアプローチであり、特定した課題を指標化して、組織のコンプライアンスとパフォーマンスを改善するために適用するものである。

ALcontrol社の経営陣はこのアプローチに非常に重要なメリットを見出している。なぜなら、このアプローチによって、極めて重大な目標に悪影響を与えている問題を突き止めることができたからだ。McCorkell氏はこう語る。「一般的に、『ビジネス課題別審査』のメリットは、技術的なものではなく、工夫によってもたらされます。変化を起こすには、新たな技術に多大な投資が必要であるという思い込みを持つことがありますが、スタッフのエンゲージメントが行動を変化させ、大きな改善を生み出すことができたように、工夫を少し加えることで利益が生まれるということが判明しました。」

※ LRQA ジャパンでは「重点課題審査FABIK」として提供  

エネルギー効率  

マネジメントシステムによって組織のパフォーマンスが改善されるもう一つの事例はエネルギー効率だ。規制強化(CRC エネルギー効率スキームなど)や、二酸化炭素排出量を削減したいという要望に加え、エネルギーコストの上昇により、多くの組織でエネルギーの使用法に焦点が集まっているが、ALcontrol社もその例外ではない。同社はEMSの一環として10年以上エネルギー効率を改善させる方法を模索しており、労働安全環境部門のマネジャーDavid Doherty氏は、これがマネジメントシステム認証によって「10倍の利益が還元された」例の一つであると考えている。

ALcontrol社の経営陣からの主な反応は、「マネジメントシステムに命が宿った」ようだ、というものだった。例えば、McCorkell氏はこう語る。「我が社の従業員がエネルギー効率問題に全面的に取り組むようになると、当初は想像もつかなかったようなパフォーマンス改善を実現する方法を探し始めたのです。」

エネルギーの削減には多くのイニシアチブが導入された。例えば次のようなものがある。使用状況信号システムにより、安全に停止することのできる電気装置を特定することができるようになった。抽出装置は必要な時だけ動作させ、また、寒い貯蔵庫を再編成した。これらの施策を実行したところ、サービススケジュールの工夫やエネルギー使用に対するスタッフの意識の変化なども見られ、結果として、ALcontrol社のエネルギー消費を2年間で17%削減することに成功した。これは、150万キロワット以上の節電に相当し、10万ポンドを超える費用削減となった。

従業員のエンゲージメント  

ALcontrol社は事業の大半を環境部門が担っているため、従業員は環境に対して既に高い意識を持っている。その結果、従業員は同社のEMS認証に士気を高めていると経営陣は確信している。McCorkell氏は、従業員達がプライベートでも環境への影響低減に配慮していることについて次のように語った。「従業員は雇用主側も同じ価値観を持つことを期待しています。

ALcontrol社では、企業内に環境対策への取り組みに優れた人を数多く輩出し、従業員が目標達成を目指して奮起する中このシステムは自然と継続するものとなりました。環境マネジメントシステムに関し適切な認証を受け、環境対策に取り組む雇用主の姿勢を職場のスタッフが理解することで、従業員のエンゲージメントは確実に強固なものとなりました。」


付加価値  

ビジネス アシュアランスの提供により、審査及び認証プロセスで付加価値を生み出すことは極めて重要で、ここでいう付加価値には、次の二種類がある。第一に重要なのは評判と信頼である。現在の利害関係者や、今後、利害関係者となる企業(多くは複数の国々にまたがる企業と思われる)が、同社の認証取得が、事業の耐性構築に役立っていると評価することである。第二に、審査員は高度な技術的専門知識を備えている必要がある。ALcontrol社の経営陣がコメントしているように、同産業を理解している熟練したLRQAの審査員が「独立した目」で客観的に審査することで、事業にとって真に価値のある改善の機会を見出すことが重要である。

Swinton氏は総括してこう語る。「マネジメントシステムを組織の軸に据えることで、結果として、競争力と事業の耐性の向上が、目に見える形で実現しています。即ち、今日の厳しい市場では、独立したマネジメントシステム認証は依然として避けて通れない命題であり、我々組織の成功において極めて価値あるものなのです。」


世界屈指の環境・食料検査企業であるALcontrol 社は、世界中の組織に分析サービスを提供している。

ALcontrol社は、30の研究所およびセンターで約1,500名の従業員が毎年数百万件ほどの試験を実施しており、土や水、食料、石油に関する検査及び分析サービスをクライアントに提供し、法令に対するコンプライアンスの実践や労働安全環境目標達成の支援を行っている。ヨーロッパ11ヶ国の研究所からなるネットワークと世界の顧客へのサポート提供を通じ、ALcontrol社はヨーロッパをリードする環境・食料検査グループとなることを目指している。

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