【食品安全】食品(2):効果的な従業員教育とは

5S (整理・整頓・清潔・清掃・躾)を中心とした衛生管理や、FSSC 22000といった食品安全マネジメントシステムを構築・運用していく上で欠くことができないのは“従業員”です。従業員が適切に行動するためには、OJT(On the Job Training)を含めた従業員教育が必要不可欠です。ただし、ただ単に従業員教育を実施しても効果があるとは限りません。ここでは、効果的に従業員教育を行なう上で気をつける点を、実例をあげて解説致します。ここでいう従業員教育とは、日常業務の中でのちょっとした指示も含めます。

1. 理由を明確にする

“開放厳禁”という貼紙があるドアが、開放されているケースはありませんか?
この場合、従業員の皆さんは「なぜドアをきちんと閉めないといけないのか。」を知っていますか?

例えば始業時に、早く現場に入るために手洗いを疎かにしているケースはありませんか?この場合、きちんと手洗いをしないと、いろいろな人の手を介して汚れが広がる(交差汚染する)ことを伝えていますか?

「指示されていることの理由が分からないから行わない。」、という人がいるかも知れません。

2. “やれない理由”をきく

製造現場の隅の方に汚れが溜まっていませんか?
この場合、隅まで掃除する時間や道具がないのかも知れません。

例えば、従業員の帽子から毛髪が出ていませんか?この場合、作業内容や作業員の体型と帽子が合っていないのかも知れません。

すべてに対応できるわけではないでしょうが、従業員が“やれない理由”を聞いて、その理由を取り除く必要もあります。

3. やれる方法を一緒に考える

上記の、“やれない理由”とも関係していますが、やれない理由を聞いて、ではどうすれば良いのかを一緒に考える必要もあるかも知れません。一方的に「やれ。」では、人はついてこないのではないでしょうか?

4. 繰り返し教える

清掃マニュアル(手順書)の説明を、同じ人に、同じことを、6ヶ月間で3回話をしたことがありますが、その時には、上記の3つの点に注意をして話した結果、清掃状況が改善されました。

同じことを何度も話すことで、従業員はさらにその重要性を理解してくれるのです。


(掲載日:2012年6月18日)

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