【鉄道】IRIS(国際鉄道産業標準)とRAMS(4):RAMS作業の役割分担とライフサイクルの詳細

実際のRAMSの作業は、発注者(鉄道事業者)や主契約者、副契約者がどの様に役割を分担すればよいでしょうか。また、ライフサイクルの中で、具体的にどのような作業を行うことが要求されているのでしょうか。本コラムでは、RAMS作業の役割分担とライフサイクルの詳細について、解説致します。

RAMS作業の役割分担

RAMS規格は、欧州における車両システムを前提に作られており、鉄道事業者や部品メーカーが、どの段階を担うかについて特に規定があるわけではありません。RAMSの業務で示された14段階は、発注者(鉄道事業者)や主契約者及び副契約者のそれぞれが役割を持ちます。これら、三者がすべてのRAMS活動を行うわけではありません。一般的に三者の役割は、以下のようになります。

第1段階-発注者
第2段階~4段階-発注者またはコンサルタント契約者
第5~8段階-主契約者及び副契約者
第9段階-発注者、主契約者の役割分担による
第10段階-発注者

発注者、主契約者及び副契約者は、どの段階を受け持つにせよ担当する段階のインプット・アウトプットに関して明確にする必要があります。
RAMS規格では、第10段階のシステムの受け入れに関して、以下のように特に注意を払うことが求められています。

  • 本規格で定義される要求事項は一般的なものであり、あらゆる種類の鉄道システムに適用可能である。
  • 本規格の要求事項をどのように検討中のシステムに適用するか、鉄道当局が明確化しなくてはならない。
  • この評価は特定のシステムに対する要求事項の適用性に基づくものでなくてはならない。
  • 第9段階のシステム妥当性確認と第10段階のシステム受入れで行われる一連の課業の評価中はとくに配慮が求められる。

ライフサイクルの詳細(抜粋)

14段階の各ライフサイクルの段階では、具体的にどのような作業を行うことが要求されているか、次の表は「10 システムの受入れ」について例を示したものです。  

ライフサイクルの詳細(抜粋)

RAMS規格では、各段階においてRAMにおける活動や安全に関する活動が規定されています。実際の活動に関して、RAMSの段階とプロジェクト関連の段階を確実に一致させることや、RAMSの観点から、1つの段階から別の段階に移る条件について合意する必要性も求めています。


(掲載日:2012年7月30日)

    

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