【自動車】ISO/TS 16949寄稿シリーズ(4):ISO/TS 16949審査の「全ての製造プロセス」と「全てのシフト」について

このシリーズでは、IATF承認取得及び維持ルール第4版の改定の影響をお伝えしています。今回は製造プロセスとシフト審査に関する「網の目」が細かくなった点のご紹介です。

これまでのルール第3版でも、製造プロセスと全てのシフトを審査する要求はありましたが、第4版では、附属書として、製造プロセスの詳細(サブプロセス)とシフト審査実施の検証を行うための表が織り込まれました。

製造プロセス名の事例として、プレス、溶接、熱処理、塗装、組立があげられ、それぞれのプロセスについて、シフトがどのようになっているか、をまず特定することになります。

次に、ステージ2、更新、トランスファーの各審査では、これらの全ての製造プロセスとそれぞれの全てのシフトを審査することが要求されています。

また、サーベイランスでは、同じように製造プロセスは全て審査対象としなければなりませんが、シフトはそれぞれの製造プロセスごとの組み合わせで、全てのシフトを審査することになります。全てのシフトの意味は、あるサーベイランスで、1シフトだけを見て、次回は2シフトだけを審査する、というようなやり方はルール4の要求には適合しないということで、上記の製造プロセスの例では、1回目のサーベイランスで、プレスの1シフト、溶接の2シフト、熱処理の3シフト、のような組み合わせによる「全てのシフト」を審査することが要求されています。

これまでと変わらない、という方々もいらっしゃるかもしれませんが、異なる運用をしてきた場合は、製造プロセスとシフト審査に関する管理の網の目が細かくなった点で、影響が出てきます。

このような情報を含めて、LRQAでは、ISO/TS 16949 に関する様々な情報、クライアントの皆様に提供する場を設けたいと考えています。

また、関連するお問い合わせなどはいつでも歓迎いたしますので、遠慮なくご連絡をいただければ幸いです。

ルール第4版改定内容については、東京、大阪、名古屋、盛岡、仙台、福島で無料説明会を行い、ご参加いただいた皆様から御好評をいただきました。

コアツール(APQP、PPAP、FMEA、SPC、MSA)研修(有料)も随時開催してまいります。


日吉 信晴 LRQA ジャパン ISO/TS 16949 審査員・講師

日吉 信晴

LRQA ジャパン ISO/TS 16949 審査員・講師

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