【品質】ISO 9001 改定 <DIS発行>(1):よくある質問と回答

本コラムでは、5月上旬に発行されたISO 9001 (品質マネジメントシステム) のDIS(国際規格原案)に関連する最新情報を随時ご案内いたします。

第1回では「よくある質問と回答」をご案内いたします。


ISO/DIS 9001:2014 - ISO 9001品質マネジメントシステム規格原案について 

質問:
ISO/DIS 9001:2014 国際規格原案(DIS : Draft International Standard)が発行されましたが、既にISO 9001:2008年版で認証取得している組織が、先ず考えなくてはならない事、するべき事は何ですか?

回答:
まず、最初にISO/DIS 9001:2014 規格原案を入手してください。これは今までの改定ではなかったことですが、ISO/DIS 9001:2014の発行が意味するところは、規格を使っている全てのユーザーが、ISO 9001規格改定案を入手しレビューすることが出来るようになったことです。これは、組織がISO 9001:2015年版への移行プロセスを非公式に開始できるということを示唆しています。

附属書SL (Annex SL)では、すべてのISOマネジメントシステム規格(MSS)に適用する統一された10箇条(箇条1から箇条10)からなる構成と、共通の用語・定義、及び共通文書を定めています。この点が、ISO/DIS 9001:2014の最も大きな変更点です。

同時に、ISO(世界標準化機構)及び認証機関から発行されるニュースを検索して、その情報から、規格開発の段階と移行ガイダンス案を理解するようにしてください。ISOは、更に「移行の手引き」と、「ISO 9001:2015年版の解釈と運用のための指針」を発行する予定です。ISO 9001:2015の発行までにはまだ一年以上あります。現在のISO発表によると2015年9月の予定です。

しかし、LRQAは貴組織がISO/DIS 9001:2014の、新しく大幅に改定された領域について理解をはじめることを推奨します。そして、貴組織がこれらの領域を現在どのように管理しているか、また、その領域が貴組織の品質マネジメントシステムや統合マネジメントシステムにどのように関連しているか調べてみてください。そして、貴組織のマネジメントシステムをいつ、どの様にレビューして、新しい項目をどの様に関連付けるかなど、移行計画の概略や時期についても考慮を始めてください。

質問:
統合マネジメントシステム(ISO 9001・ ISO 14001・OHSAS 18001)を取得している組織に対して、助言内容に変更はありますか?

回答:
ISO 14001も同じく改定プロセスにあり、同じように附属書SLにある「共通テキスト 」と「上位構造 」を含んでいます。ISO 9001改定に対する準備で学ぶことは、ISO 14001改定においても役に立つでしょう。将来、ISO 45001(OHSAS 18001を差し替える規格)が発行された場合、同じように附属書SLにある共通テキストと上位構造が使われることになります。一見すると、附属書SL は、規格改定者の作業を容易にするだけのように見えますが、実際には組織が共通の言語を使い、異なるマネジメントシステムの価値を理解し評価するようになることから、真に恩恵を受けるのは組織であり、結果的には消費者となるでしょう。

附属書SLにある上位構造は、組織のマネジメントシステム規格の統合を後押して、それにより組織により多くの利点と効率をもたらすでしょう。また、そのことにより、複数サイトを含む、また、多くのサプライヤーが関与する組織の全体像を掴みやすくなります。

質問:
ISO 9001:2015最終版が発行される前に、まだ変更がありそうですか?

回答:
DIS(国際規格原案)の発行は、どの規格にとっても重要な段階となります。改定プロセスでは、これまで規格ユーザーに対する調査や業界との議論などを行い、何を残し、何を変更するべきかについての意見を得て来ました。今後も、ISO 9001:2015最終版が発行されるまでに、まだコメントが出されるでしょう。規格開発者は、そのコメントを考慮しなければならず、規格への関連性及び必要性がある場合は、アクションを取らなくてはなりません。前述のように、今回の改定における主な変更は、附属書SLに記載されている共通テキストと上位構造を組み込むことによって行われています。規格編集者は、附属書SLに関する部分でコメントを受けたとしても、そのテキストを変更することはほとんどないでしょう。

LRQAはISO 9001改定版を開発するための技術委員会のメンバーであることから、この文書(ISO/DIS 9001:2014)の発行前に3つの原案を見て来ましたが、主要な変更点はそのままとなっています。


よくある質問 トップ10 

LRQA ジャパンでは、ISO/DIS 9001:2014国際規格原案に関する「よくある質問 トップ10」をまとめ、回答をご用意いたしました。「ISO 9001 規格改定セミナー」にご参加いただいた皆様には、以下の質問に対する回答をご案内いたします 。

  1. ISO/DIS 9001:2014 国際規格原案(DIS : Draft International Standard)が発行されましたが、既にISO 9001:2008年版で認証取得している組織が、先ず考えなくてはならない事、するべき事は何ですか?
  2. ISO/DIS 9001:2014における新しい分野、改定された部分についてはわかりましたが、具体的にはどのような内容ですか?
  3. 統合マネジメントシステム(ISO 9001・ ISO 14001・OHSAS 18001)を取得している組織に対して、助言内容に変更はありますか?
  4. 組織がISO 9001改定の研修について考えるのは、まだ早すぎますか? 
  5. 中規模・大規模組織にとって、今回のISO 9001改定で最も重要な内部の利害関係者は誰になるでしょうか?
  6. 小規模組織にとっては、今回の改定はどのような影響がありますか?
  7. ISO/DIS 9001:2014で新しい点及び変更点が明らとなっていることから、ISO 9001の改定は、組織規模、地域に関わらず、DISと同じように組織に影響を与えるということですか?
  8. ISO は、ISO 9001:2015年版が2015年9月に発行される予定と言っています。その時点で、すぐに2015年改定版へ移行する準備が出来ている必要がありますか?
  9. ISO 9001:2015最終版が発行される前に、まだ変更がありそうですか?
  10. 次の段階で組織が行うべきことを纏めてもらえますか?

(掲載日:2014年6月25日)


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