【自動車機能安全】ISO 26262寄稿シリーズ(1) :軽井沢-千ヶ滝ブートキャンプ

松土 達哉 LRQA ジャパン機能安全グループ・マネジャー

松土 達哉
LRQA ジャパン機能安全グループ・マネジャー 


ISO 26262寄稿シリーズでは、ISO 26262に関する一般的な解説や注意点、多くの方が抱くちょっとした疑問点など、痒いところに手が届くような解説をしていきたいと思っています。もし、これを読んで頂いている方で、痒いところ(ちょっとした疑問点など)がありましたら、躊躇することなく、ご連絡ください。

弊社あるいは外部団体で実施したセミナー、教育研修、イベントなどの情報など、ISO 26262、機能安全などに関連する記事を載せたいと思います。

初回は、今夏、実施したISO 26262関連の教育研修について寄稿します。 

ここ数日、すっかり涼しくなり、初秋を通り越し、中秋から晩秋の雰囲気が感じられます。しかし、ほんの4週間前のお盆の頃、(私が住んでいる山梨では、)40度近い異常な暑さでした。都心も風の通らないところなどは、同様だったと思います。

そんな巷が、猛暑でやる気が失せる中、ISO 26262の教育研修は、おそらくLRQA史上初となる、軽井沢で実施されました。確かに、コンクリートやアスファルトの上で、何の遮蔽物が無いところは、軽井沢とい えども暑かったですが、教育研修場所は、別荘地内の涼やかな森林の中にあり、快適な環境でした。また、世の中の喧騒や雑音・雑念から隔離され、教育研修を行う最適なところでした。

さて、こんなすばらしい研修所で、何を実施したかと言うと、ISO 26262あるいは機能安全に関わるエンジニアに対して、「ソフトウェア開発の方法論について」の教育研修を行いました。受講生は、日本の自動車主要部品の開発製造メーカの若手エンジニア4名です。そして、メインの講師は、株式会社東陽テクニカ 二上貴夫氏にお願いしました。

この教育研修は、基礎コースあるいは導入コースという位置づけで、全5日間のプログラムです。研修内容は、お客様の希望や受講生の力量に応じてカスタマイズしていますが、主な研修内容は、

  1. 要求事項の抽出
  2. 要求事項の整理整頓
  3. 要求仕様書の作成/レビュー
  4. UMLによるクラス図、状態遷移図、コミュニケーション図など作成/レビュー
  5. 組込みソフトウェア開発の基礎
  6. マイコンを使用した組込みソフトウェアの実装と動作確認

などです。

前半は、お客様のサイトにて実施しましたが、後半の5. と6. は、「軽井沢-千ヶ滝ブートキャンプ」と称し、それぞれ1日ずつ、軽井沢で教育研修を実施しました。ブートキャンプという名の通り、各日、4 – 5時間は、缶詰状態となり、みっちりと研修を行いました。座学だけではなく、多くの実習を取り入れてあり、頭と体を使用するので、大変だったと思います。しかし、その分、いろいろな知識を身に付けることができたと思います。ソフトウェアに関する研修ですが、「組込み」ですので、コーディングだけではなく、計測器を使用して、いろいろな測定をしたり、半田コテを使用して(簡単な)装置を組み立てたりもしました。

教育研修様子

今回は、5日間のコースでしたが、お客様とは、中長期的な教育研修を計画し、ソフトウェア技術者の力量向上のお手伝いを実施して参ります。

※)研修所について
LRQAは軽井沢の研修室提供会社と提携してこの研修方式を実現しました。教育効果の高いことが明らかになったため、今後も継続する予定です。

掲載日:2014年9月16日

Hint

ISO 26262 自動車機能安全

ISO 26262は、機能安全規格の大元であるIEC 61508から派生した自動車分野向けの機能安全規格です。プロセスも製品もISO 26262認証の対象になります。規格説明ページはこちらから。

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