【環境】ISO 14001 改定 <DIS発行>(5):セミナーレポートISO 14001:2015 改定の動向とDIS版の概要

2014年9月30日、東京 都市センターホテルにて、「ISO 14001 規格改定セミナー」が開催されました。本セミナーでは、2015年に改定が予定されているISO 14001 環境マネジメントシステム (EMS) の附属書(Annex)SLの採用、EMSが第三者認証審査と組織に対して及ぼす影響、新しく追加された要求事項等、DIS版に基づいた改定のポイントをご理解いただくとともに、今後のLRQA ジャパンのサービスに関する最新情報をお伝えしました。

講師 プロフィール : 野浦 晃
大学を卒業後、舶用電気・電子関連会社にて13年勤務し、配電盤、監視制御盤及びそれらのコンピュータ関連のソフトウエア設計に携わり、その後Lloyd’s Registerに1994年にElectrical Engineer Surveyorとして入社、電気・電子機器の検査業務を行いながらISO 9001、ISO 14001の審査を行う。2000年よりLRQAに異動し、以後EMSマネジャー、QMSマネジャー、Operationマネジャー、Technical Groupマネジャー、Account Management Groupマネジャーを経た後、2014年10月より北東アジア地区のArea Field Assessment Services Managerとして、日本及び韓国の審査員統括を行う。


環境パフォーマンスの向上に向けてPDCAサイクルを強化

ISO/DIS 14001:2014では、2004年版より一歩踏み込んで、環境パフォーマンスの向上に資するEMSモデル及びフレームワークを追求しています。

それを実効化させるために、今回の改定ではEMSの適用範囲をより明確に規定することが求められています。組織の「内部及び外部の課題」や顧客、投資家、従業員、取引先、地域社会などの「利害関係者のニーズ及び期待」といった組織の状況を特定し、組織で取り組むEMSの適用範囲を明確に規定し且つ利害関係者がその適用範囲を入手可能にすることを新たな要求事項としています。 

その上で、「計画」「運用」「パフォーマンス評価」「改善」のPDCAサイクルを円滑に推進するための要求事項が追加されています。その全てにおいて経営トップの強いリーダーシップが求められることが箇条5で強調され、「箇条7:支援」において組織内外へのコミュニケーション・プロセスの確立が明文化されました。 

また、環境パフォーマンスの向上と連動してサステナビリティへの貢献も追求する視野から、環境保護などのCSR視点での要求事項も増えています。

2014-11 ISO 14001 DIS (5)_1 改定されたEMSモデル - ISO/DIS 14001:2014

箇条8:運用「ライフサイクルの観点からプロセス管理を徹底」

ISO/DIS 14001:2014の附属書SLの「箇条8:運用」では、ライフサイクルの観点と一致して、「計画」のサイクルで決定した取り組みを実施するために必要なプロセスを計画し、実施・管理することが新たな要求事項として追加されました。そのために、製品及びサービスの開発、原材料の調達、提供、利用、出荷後の活動から最終廃棄に至るまでの全てのライフサイクルにわたる環境要求事項が設計プロセスにおいて考慮されることを求めています。 

たとえ請負業者を含む外部委託先に業務をアウトソーシングする場合であっても、「外部委託したプロセスが管理または影響を受けていることを確実にしなければならない」ことも明記されました。関連する環境要求の伝達とともに、ライフサイクル全般にわたって製品及びサービスが及ぼす「著しい環境影響に関する情報提供」をアウトソーシング先に対して要求することが求められています。 

また、「想定される緊急事態」に関しても、「計画」のサイクルで「6.1.2 著しい環境側面」として特定した上で、それに対応する手順を確立することが求められます。

これを補完するべく、「箇条7:支援」において組織内部及び外部コミュニケーションの確立と文書化した情報の管理、そのために必要な力量を持つ人の配置が要求事項として掲げられています。

ISO/DIS 14001:2014 要求事項 クロスチェック

箇条9:パフォーマンス評価「マネジメントレビューの有効性を強化」

ISO/DIS 14001:2014の附属書SLの「箇条9:パフォーマンス評価」では、2004年版のEMS監視及び測定、順守評価にパフォーマンス指標を用いることが要求事項として追加され、評価に客観性が求められるようになりました。  

著しい環境影響を与える可能性のある業務や順守義務、EMSの進捗を「監視、測定、分析及び評価の方法を確立」し、適切な実施時期とパフォーマンス評価のための指標を設けて、EMSを客観的に評価することが求められています。当然ながら、法令・条例等に適応した測定の場合には、校正・検証された監視・測定機器を使用することとなります。また、評価プロセスを確立しておくことも必要です。

これにより、「あらかじめ定められた間隔で、EMSをレビュー」し、脅威及び機会に関連するリスクの変化に対応するとともに、マネジメントレビューの結果としてのアウトプットにEMSが引き続き「適切で、妥当で、かつ有効であることに関する結論」を明記した上で、文書化した情報を保持することが要求されています。

パフォーマンス評価

ギャップ分析により新規格への移行をサポート

新規格となるISO 14001:2015は、現時点で2015年9月頃発行される予定です。また、JIS Q 14001:2015に関しては、その時点から2~3ヶ月後の2015年内の発行が見込まれています。

ISO 14001:2015の正式な審査登録や認証登録はISO 14001:2015英語版発行後となりますが、LRQA ジャパンでは、FDIS(最終国際規格原案)発行後から移行審査を開始する予定です。また、ISO 14001:2004を取得されている皆さまに対しては、原則として更新審査またはサーベイランス(定期審査)時に移行審査を行います。今回は大幅な改定であることから移行に係る追加審査工数が発生する可能性が高く、十分に余裕を持って移行審査を受審することが必要です。

LRQA  ジャパンでは、皆さまのEMSとISO 14001:2015との適合性を審査・分析するギャップ分析・サービス(有償/希望によりますが、通常1人日~2人日)を、2015年3月に予定されるFDIS発行に先駆けて2014年内から開始する予定です。お気軽にご相談をいただきますよう、お願い申し上げます。

ISO 14001:2014年版への移行

(掲載日: 2014年11月25日)


ISO 14001 規格改定 無料セミナー  

日程

会場

定員

受付状況

9月24日(水) 福岡 60名⇒80名 受付終了  ⇒ 詳細
9月25日(木) 大阪 100名⇒140名 満席  ⇒ 詳細
9月26日(金) 大阪 100名 追加開催・受付終了  ⇒ 詳細
9月29日(月) 東京 100名 満席  ⇒ 詳細
9月30日(火) 東京 100名 満席  ⇒ 詳細
10月1日(水) 名古屋 80名⇒100名 満席  ⇒ 詳細
10月9日(木) 東京 100名 満席  ⇒ 詳細
10月14日(火) 東京 100名 満席  ⇒ 詳細

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