【検証】セミナーレポート2011年2月18日開催「CO2削減のためのエネルギーマネジメントの実践―事業所の‘熱’対策-」

企業が行う環境対策として、目標に設定されている対策の一つがエネルギーの削減ですが、 実際に取り組むとなると難しいと感じられるのが現状ではないでしょうか。
「お金をかけられるなら、対策はいろいろあるのだろうけど、節約意識しかない」と、お考えでは ないでしょうか。 しかし、お金をかけないでもできることがあるのだと気づかせてくれるのが、 今回の勉強会です。 

今回の勉強会は、東京都環境確保条例に基づくトップレベル事業所(優良特定地球  温暖化対策事業所)の認定を目指す企業様向けに行われ、トップレベル事業所認定の 考慮点、また大規模な設備導入を行うことなく 運用のチューニングで実現できる 省エネルギー対策の重要性について解説および討議が行われました。

参加者の方々が抱える問題点はさまざまであり、一律に適用可能な対策を見いだすことは 困難ですが、省エネルギー/CO2排出量削減を推進するための 効果的な体制の構築という点で、共通の課題を残しているようです。

さらに勉強会の後半では、大規模な設備導入を実施することなく実施可能な、 具体的な省エネ対策について紹介がありました。

一般的に、事業所(オフィスビルなど)はその利用形態がさまざまであることから、最適な 運用条件の特定や、適切なメンテナンスが実施されていないケースが多く生じているようです。

事業所におけるエネルギー効率の改善を阻害する原因の一つには、工場は生産設備として 効率を追求されるのに比べ、多くの事業所では快適さが追求されるため、エネルギー効率  については仕様(机上の検証)のみにとどまっており、実際にその仕様上の性能が発揮 できているかを、実際の運用状態で検証されていないことが多いということも挙げられます。

例えば、新規設備導入の際、約束した能力通りの性能がでるまでチューニングすることを コミッショニングと言いますが、その性能が意外と確認されていないのが現状のようです。 また、設備性能は当初過剰スペックに設定されていることが多いようで、変圧器など その一例ですが、昔のものだとロスがあり、そのロスは容量に比例します。

このように、現状に焦点を当てることで、あらたな設備機器を導入することなく、 省エネルギーを達成した事業所の事例があることも紹介されました。

身の回りの設備をひとつひとつを見ていくことで、エネルギーの削減余地が見つかるのかも しれません。

省エネルギーで大きな成果を上げるための成功の要因には、さまざまな要素があり、 一概に全ての事業所で成果が上がるはず、とは言いがたいのも事実です。 しかしながら、このケースにおいても、トップマネジメントの明確な強い意向と、 専門チームの配置、その施設で業務を行う全ての要員の省エネルギーの重要性に対する 高いレベルの認識が成果をもたらすことは間違いないようです。

抜本的な設備改善が難しい状況の中で、省エネルギー/CO2排出量の削減において 成果を上げるための課題は、意外にもマネジメントシステムで要求される効果的な体制構築及び 全ての要員に対するその重要性の意識付けに潜んでいるのかもしれません。  


【LRQA ジャパンより】 

当勉強会は、省エネルギー対策については30数年の経験と実績を持つ、 LRQA ジャパン検証人がモデレーターを務めています。 
次回は、3月17日に「工場の‘熱’対策編」を予定しており、 省エネルギーに取り組んでおられるものの、もう手はないと諦めていたご担当者様に、 ぜひ足を運んでいただき、何かを得ていただきたいと考えています。 勉強会の内容は、検証だけでなく、ISOマネジメントシステム運用にも活用できます。

【東京都環境確保条例に基づくトップレベル事業所とは】 

東京都環境確保条例に基づき、一定規模以上のエネルギーを使用する事業所は、2010年度から 2014年度の計画期間において、6%~8%の温室効果ガスの削減が義務付けられています(下図)。 「知事が定める基準」(以下一例)を満たした「地球温暖化対策の推進の程度が特に優れた事業所」 としてトップレベル/準トップレベル事業所として認定された場合、この削減義率が、1/2または 3/4に軽減されます。

事務所に適用される削減率

  • 228ある評価項目のうち74の必須項目で、評価(点)が得られるように準備をしておくこと
  • 実施されている対策が、計画に基づき実施され、その実績のデータが信頼できるものであることを実証できること

これらの取り組みは、いずれも、トップレベル事業所/準トップレベルの認定を受けることを目指して  計画的に準備を進めなければ、実現し得ないものとなっています。 
トップレベル事業所/準トップレベル事業所の認定を受けるための準備活動には多くの労力を  要しますが、その認定は、認定を受けることの名誉だけではなく、  実際に大きな経済的効果をもたらす事を目的とする事が重要です。  

【CO2排出量削減のためのエネルギーマネジメントの実践 - 勉強会のお知らせ】 

2011年2月より、「CO2排出量削減のためのエネルギーマネジメントの実践」勉強会を  毎月1回開催しています。 
東京都トップレベル検証人を講師に、CO2排出量削減目標達成に向けた、  効果的なエネルギーの運用・管理の実践に焦点を絞った少人数の勉強会です。 
今回は、オフィス/ビル等のエネルギー管理者、地球温暖化対策担当者などを対象に  「事業所の‘熱’対策」をテーマに、前年度の東京都のトップレベルの検証事例か  ら、エネルギーマネジメントに不可欠なポイントを解説していきます。


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