【エネルギー/検証】セミナーレポート 2012年3月16日開催「環境戦略を経営に活かす不可欠な要素 - 国内3社による「把握・管理・開示」の活用事例 -」

環境戦略セミナー2012年3月16日(金)、経営の一環として積極的な環境戦略を進めている環境先進企業の事例を紹介する「環境戦略を経営に活かす不可欠な要素 - 国内3社による「把握・管理・開示」の活用事例 -」セミナーを開催いたしました。  当日は、数多くの方々にご来場いただき関心の高さを感じさせる中、セミナーがスタートしました。


「把握・管理・開示」が今後の環境戦略の基準に 

LRQA ジャパン&コリア ヴァイス・プレジデントのサイモン・バターズまず、最初にLRQA ジャパン&コリア ヴァイス・プレジデントのサイモン・バターズがご挨拶させていただきました。 

「まず、環境リスクの現状を『把握』し、 把握したリスクの『管理』を行う。そして、管理されたデータを効果的に『開示』する。これら一連の要素を包含して理解することが、自社のリスクを特定・管理する一助となるはずです。このセミナーが皆様にとって、来るべく環境新時代へ向け、強固で持続可能な経営戦略を推し進めていく機会となればと考えています。」と、冒頭の挨拶で述べました。


地球温暖化を巡る国際的な枠組みと国内の対策 

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 市場メカニズム室 室長 上田 康治氏引き続き、環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 市場メカニズム室 室長 上田 康治氏より、「我が国の地球温暖化対策における市場メカニズムの活用について」と題し、ご講演いただきました。 

「日本は京都議定書で設定した目標へ向けて、様々な対策を行うとともに海外からのクレジットも検討を進め、目標を達成できる見込みです。


 第二約束期間は、日本は参加しませんが、地球温暖化対策は、科学的な知見に基き、国際的な協調の下、我が国として率先的に取り組んでいく必要がある、と同時に、国内対策は、我が国のエネルギー構造、産業構造、国民生活の現状や長期的な将来のあるべき姿等を踏まえて組み立てていく必要があります。」と、述べられました。


先進的企業での「把握・管理・開示」の取り組みの成果

パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 ソリューション営業推進部 部長 栗尾 孝氏環境戦略「把握」の事例として、パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 ソリューション営業推進部 部長 栗尾 孝氏より、パナソニック東京汐留ビルにおける省エネの成功事例について、次のようにご紹介いただきました。



 「パナソニック東京汐留ビルには、元々省エネに配慮した設計や設備があり、さらに、10年間にわたり省エネに取り組んできました。基本となるのは、現状把握。ビル内の5,000ポイントでエネルギー使用量や熱量などのデータを収集、把握。問題点を検討して、空調、照明などを運用改善=チューニングしながら省エネを行い、運用改善だけで37%(初年度比)のエネルギー削減を実現しました。」

 鍋屋バイテック会社 専務取締役 佐藤 雅英氏続いて、「管理」の取り組みとして、 鍋屋バイテック会社 専務取締役 佐藤 雅英氏より、 ISO 50001の認証取得事例についてご説明いただきました。 

「昨年、約1億円省エネ投資を行い、LED照明をはじめとする省エネ設備を導入し、省エネ活動を継続的取り組む仕組みとして、既存の統合マネジメントシステムに、ISO 50001 を更に追加しました。これにより電気・電力のコスト削減はもちろん、リードタイムの短縮など、会社の利益にもつながったと考えています。」 


日本郵船株式会社 技術本部 環境グループ 環境マネジメントチーム チーム長 山口 桂氏 そして、「開示」の取り組みとして講演いただいたのが、日本郵船株式会社 技術本部 環境グループ 環境マネジメントチーム チーム長 山口 桂氏。 

「海運の環境問題を扱う国際的な団体のCCWG(クリーンカーゴ ワーキンググループ)に参加し、同団体のガイドラインに基づきCO2排出量をはじめとする環境データを収集・算出してきました。さらに、環境データの信頼性を高めるために、LRQA ジャパンに環境データの第三者検証を依頼。国内船社で初となる環境データの第三者認証を取得しました。」 と、各社の取り組みについてお話いただきました。 


有意義な議論が交わされたパネルディスカッション 

基調講演の後は、LRQA ジャパン EMS&GHGマネジャー 飯尾 隆弘をモデレーターとして、3社の方々とのパネルディスカッションを開催し、活発な議論が交わされました。 

有意義な議論が交わされたパネルディスカッション 

まず、省エネへの取り組みについて、パナソニック株式会社の栗尾氏は、「最大の成功要因は、専門委員会を設置して、10年間継続してエネルギー使用を見える化し、チューニングを続けてきたことではないでしょうか。」と語っていただきました。また、鍋屋バイテック会社の佐藤氏は、ISO 50001の導入効果として、「生産効率が高まり、リードタイムの短縮ができました。これは、大きな成果だと考えています。」と評価されました。  さらに、日本郵船株式会社 山口氏は環境データの第三者検証について、「ステークホルダーへの信頼性も上がったことはもちろんですが、環境データをより正確に算定できる仕組みが確立できたことが、第三者検証のメリットでしたね。」と述べられました。 

そして、モデレーターの飯尾から「今回、ご講演いただきました3社は、『把握・管理・開示』にうまく取り組まれ、成果を上げられています。これからは、温室効果ガスの排出を抑え、高効率なエネルギー使用を実践し、その環境データを情報公開する企業が優良な組織として高く評価されるようになってきます。近い将来、このような課題への取り組みは、ビジネスにおいて、当たり前の基準となっていくでしょう。」とまとめ、今後、企業に求められる点について述べました。 

各企業の先進的な事例を中心に、環境戦略についての有意義な議論が交わされた今回のセミナー。 今後の環境戦略のあるべき姿が見えてきたのではないでしょうか。 
LRQAでは、貴社の効果的な環境戦略の構築をサポートさせていただきたいと考えています。 


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