【品質】2013年9月10日開催セミナーレポート 「ISO 9001改定動向セミナー」


ISO 9001 改訂セミナー資料 1 2013年9月10日 東京開場、2013年9月24日 大阪開場にて、「品質マネジメントシステム ISO 9001改定動向セミナー」が開催されました。本セミナーでは、2015年9月に改定される予定のISO 9001の改定の動向、および改定のポイントとなる「組織の状況」「リスクに基づく考え方」「品質のリーダーシップ」「変化のマネジメント」「パフォーマンスのマネジメント」について解説いたしました。




■LRQA ジャパン テクニカルマネジャー 新倉博文 プロフィール
LRQA ジャパン テクニカルマネジャー 新倉博文

1977年ロイド レジスター入社 船舶機関部の図面承認部及び検査業務に従事。 2000年LRQAに異動後、QMSの主任審査員となり、オペレーション マネジャー、カスタマーサービス部部長を経て、現在テクニカルマネジャーをつとめる。 船舶・機械系のQMS審査をはじめ様々な業態の審査を数多く経験してきた。



■マネジメントシステム規格の整合性確保を目的に 改定

ISO 9001 改訂セミナー資料 2 ISOでは、ISO 9001やISO 14001などマネジメントシステム規格(MSS:Management System Standards)の整合性を確保するために、2006年から上位構造、共通テキスト、共通用語・定義が検討されてきました。そして、2012年10月に提案内容(NWIP:New Work Item Proposal)が可決され、現在は委員会原案(CD:Committee Draft)が出ている段階です。このまま順調にいけば、2015年9月に国際規格として発行される予定となっています。 今回の改定により、ISOのMSSの整合性が図られることとなり、ISO 9001やISO 14001などの規格の章立て、テキスト、用語、定義などが共通化され、規格が統合しやすくなります。



■組織状況の把握、リスクへの対応が求められる

ISO 9001 改訂セミナー資料 3まず、改定の一つ目のポイントは「組織の状況」です。4.1で「組織及びその状況の理解 」、4.2で「利害関係者のニーズ及び期待の理解」についての要求事項がありますが、組織の状況・変化を理解して対応してくことがマネジメントシステムの重要な役割となります。そのインプットとして、ステークホルダー、競合他社、社会情勢といった外部状況、組織体制、プロセス 、組織の文化といった内部状況など、マネジメントシステムの成果達成に影響を与える課題を決定することが要求されています。
改定の二つ目のポイントが「リスクに基づく考え方 」です。ISO 31000のようなリスクマネジメントシステムの構築までが求められているのではありませんが、リスクに対する要求事項が随所に出てきています。また、今回2008年版にある 「予防処置」という項目がなくなっています。これは、ISO 9001を構築・運用すること自体が予防のツールとなっているとともに、「4.1組織及びその状況の理解」や「6.1リスク及び機会への取り組み 」など、リスクを想定して未然に防ぐ予防処置の概念が盛り込まれているからです。



■トップマネジメントの責任が、さらに強まる

ISO 9001 改訂セミナー資料 4改定の三つ目のポイントは「品質のリーダーシップ」です。これはトップマネジメントの責任が増すことを意味しますが、特に「事業プロセス」と「プロセスアプローチ」の2項目に焦点を当てています。事業戦略・計画策定から始まり、研究開発 、設計、製造、サービス提供、配送、アフターサービスまでの一連の事業プロセスに品質マネジメントシステムの要求事項を確実に統合することが要求されています。また、2008年版よりも、プロセスアプローチの認識を高めることが重要となり、より詳細化され、トップマネジメントの責任となっています。
さらに、四つ目のポイントは「変化のマネジメント」です。組織は変化に対して、組織自体を変えていく必要があるため、マネジメントシステムを通して、影響をもたらすリスクを特定するとともに、変化がもたらす結果を考慮し、計画的、体系的に対応していくことが必要となります。例えば顧客ニーズの変化などに対応することは重要な要素であり、マネジメントレビューで把握することが要求されているのです。



■マネジメントシステムの有効性を重視

ISO 9001 改訂セミナー資料 5最後のポイントが「パフォーマンスのマネジメント」です。2008年版でも「測定、分析及び改善 」がありますが、今回は、ISO 9001 CDでは「パフォーマンス評価」として要求されています。これは、工程内不良率や不良コスト、顧客満足度、クレーム件数などのパフォーマンス指標を設定して、監視、測定、分析、評価のプロセスを確立しなければなりません。つまり品質パフォーマンス、品質マネジメントシステムの有効性がより重視されるのです。


現在、ISO 9001の改定は、委員会原案(CD:Committee Draft)の段階ですから、改定内容が変化していく可能性はあります。しかし、ここでご紹介した5つのポイントを押さえておいていただければ、今後の改定への対応がスムーズになっていくと考えています。

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