ソフトウェアの安全性と品質向上のためのMISRA_C徹底活用術 研修

研修概要

MISRA(The Motor Industry Software Reliability Association) Cは、文字通り自動車業界におけるソフトウェアの信頼性向上のために策定されたコーディング規約です。これを含めMISRAで策定された数種の規約類は、今や自動車業界においてはデファクトスタンダードとなっています。つまり、自動車関連の全てソフトウェアは、MISRAの規約類に準拠することが当たり前なのです。

しかし、開発中のソフトウェアを完全にMISRAに準拠させることは非常に困難なことであることも事実です。 

本研修では、まず、MISRA Cに準拠させることではなく、何故MISRA Cが必要かと解説します。次に、ソフトウェアの安全性と品質について考えていただきます。(グループワーク) これを起点にソフトウェアにおける安全性、品質及び機能安全について解説し、MISRA Cの活用方法を解説します。 

補足ですが、自動車業界に止まらず、他の業界でもコーディング規約として、MISRA Cを流用している業界あるいは組織が多く存在します。機械類、医療装置、パーソナルケアロボットなどの機能安全準拠が必要な機器のソフトウェアを開発している方々にとってもMISRA Cの活用は有効ですので、是非、受講してみてください。


Day 1の内容

まず、ISO 26262の基本的な考え方となっている機能安全について、ハードウェア及びソフトウェアの側面から解説します。
そこから、ソフトウェアにおける機能安全の役割に展開し、主題であるコーディング規約の必要性、重要性などについて解説します。また、組織のソフトウェア開発プロセスにコーディング規約を導入し、実施する場合の注意点や問題点など、さらに、その打開策について、規格からの要請と講師らの経験に基づき解説します。
OEMのコーディング規約(MISRA-C)に対する基本的な考え方についてもご紹介します。
本セミナーでは、自らの考え方の定着とISO 26262及びコーディング規約の理解を深めるために、自ら考え、チームで討議し、発表する機会として、随所にグループワークを取り入れて進めて行きます。 

Day 2の内容

より専門的内容としてMISRA-Cの内容を解説します。組込み系ソフトウェアに多く見られる不具合を引き起こす可能性の高いソースコードの事例を交えて、問題の見つけ方、問題の対処法など、実際にC言語のソースコードをコンパイルし、実行しながら、その挙動を具体的に解説します。また、コーディング規約の効果を高めるための、ソフトウェア・メトリックスについても解説します。
最後に、本セミナーの振り返りと理解度の確認のために試験(1時間)を実施します。これは、単なる知識を試すためのものではありませんので、ソフトウェアやコーディング規約、MISRA-Cに関する特別な知識や経験は必要ありません。
本セミナーを受講し、上記の試験をパスした方には、コーディング規約に関する力量の証明として、LRQAよりスキル認定書(ブロンズ)(※1)を発行いたします。

講師は、本セミナーの主題であるMISRA C ガイドラインの日本語化や、 ISO 26262 ソフトウェアパートの原案となった MISRA-SA ドキュメント研究など、MISRA-Cとのかかわりが深いリサーチエンジニアである株式会社東陽テクニカ ソフトウェア・システム研究部長 二上貴夫氏と、某精密機器メーカーにおいて、機能安全規格IEC 61508に準拠するために社内の(ソフトウェア)開発プロセスの構築及び整備と、社内規定類の作成を行った経験を持つLRQA機能安全専門家、松土達哉が務めさせて頂きます。

※1)LRQAでは、ISO 26262に準拠するための、ソフトウェア開発の力量開発セミナーを企画しています。ブロンズとは、その一連のセミナーにおけるグレードを現したものです。セミナー内容及び認定書のグレードにより、シルバー、ゴールド、プラチナとレベルも上がっていきます。詳しくは、営業担当にお問い合わせください。

プログラム Day 1

09:15: 受付開始

09:30 – 12:00:  セミナー
          - 品質について(グループワーク含む)
           (グループワーク)
           (1) ハードウェアの品質について
           (2) ソフトウェアの品質について

12:00 – 13:00:  昼食(お弁当を用意させて頂きます。)

13:00 – 16:45:  セミナー 
          - 機能安全(規格)について
          - 機能安全規格からの要請
          - コーディング規約について(グループワーク含む)
           (グループワーク)
           (1) 過去に遭遇した異常なコードの事例
           (2) コーディング規約の導入を妨げるモノ・コト、その対策
          - MISRA-Cの解説


Day 2

09:15 受付開始

09:30 – 12:00:  MISRA-C解説
          - 静的解析の目的
          - 静的解析の効果
          - 静的解析の方法
          - C言語における静的解析

12:00 – 13:00:  昼食(お弁当を用意させて頂きます。)

13:00 – 15:45:  MISRA-C解説
          - ISO言語規格
          - Cフォールトモード
          - より安全なプログラミング
          - 見落としがちな間違い
          - ソフトウェア メトリックス

15:45 – 16:45:  試験
参加費 93,000円 (税抜き・1名様)
研修終了後、ご請求書(銀行振り込み)をお送りいたします。