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FSSC 22000 第6版(バージョン6)ギャップ分析

事例紹介:テーブルマーク株式会社

LRQAはテーブルマーク株式会社様へ、FSSC 22000 第6版(バージョン6)に対応したギャップ分析を提供いたしました。

FSSC 22000はGFSI(世界食品安全イニシアチブ)の承認を受けている食品安全スキームの一つで、食品サプライチェーンの全過程における食品安全リスクマネジメントに対応しています。2023年に新しくFSSC 22000第6版が発行され、最新版に対する審査が2024年4月1日から始まります。

テーブルマーク株式会社様はLRQAよりFSSC 22000の第5.1版の認証を取得されており、今回はいち早くFSSC 22000第6版への対応に備えるため、ギャップ分析を受審されました。

 

品質保証部 品質保証チーム チームリーダー 川西 裕也 様(左)
品質管理部 品質管理チーム 課長代理 柴澤 敦 様(右)

今回のギャップ分析に関して、品質保証部 品質保証チーム チームリーダー 川西 裕也 様、品質管理部 品質管理チーム 課長代理 柴澤 敦 様に、ギャップ分析の受審のきっかけ、課題や工夫した点、実施後のメリットやLRQAの審査の感想についてお話を伺いました。

    • FSSC 220006版のギャップ分析を実施するきっかけは何だったのでしょうか

      弊社では、現在FSSC 22000の第5.1版を認証取得しています。2024年からFSSC 22000第6版の審査に切り替わるタイミングということもあり、「今年の本審査前に何をしなければいけないのか?」ということを社内の関係者に向けて明確化するために準備を進めていました。いくつかのセミナーを受講しながらFSSC 22000第6版の情報収集をしていたのですが、弊社の食品安全マネジメントシステムに対してどのような対応をすれば良いかという具体的なイメージまでは掴めない状態が続いていました。

      ちょうどその時、LRQA様主催のウェビナーを受講した際にギャップ分析のサービスがあることを知りました。ギャップ分析の具体的なタイムスケジュールをご提示いただいていたこともあったので、まずは弊社の山本工場(香川県)魚沼水の郷工場(新潟県)でギャップ分析を実施して具体的なイメージまで落とし込めないかという話になり、本審査前にギャップ分析を受審することを決断しました。

    • ありがとうございます。ギャップ分析実施以前にあった課題はございましたか

      大きな課題としては、今回のFSSC 22000第6版が発行された際に様々な要求事項が追加になったのですが、弊社のマネジメントシステムが新しい追加要求事項に準拠しているのかどうか不明瞭だったことが挙げられます。例えば、弊社では長年「食品安全文化の醸成」に取り組んでおり、審査員の方からも食品安全文化の取り組みを評価いただくこともありましたが、追加要求事項になった「2.5.8 食品安全文化と品質文化」では従業員のフィードバック及びエンゲージメント等が記載されています。弊社がこれまで実施してきた活動が、そういった新しい要求事項を満たしているのか確信が持てない状況でした。

品質保証部 品質保証チーム チームリーダー 川西 裕也 様

また弊社としても情報収集だけでは具体的な活動プランを作成することも難しいと感じることもありました。実際私たちは事務局として各工場の進捗状況を管理しているのですが、そもそも事務局側の方で規格内容を確実に理解しておかないと、工場に指示することができません。既に弊社内で作成したギャップ分析表もありましたので、「具体的に何が足りていないのか」「追加で対応が必要なことは何か」という部分を審査員の方に一度見ていただき、本審査前に具現化して社内展開しようと考えました。

  • ギャップ分析実施後のメリットや良かった点に関しては如何でしょうか

    今回のギャップ分析を通じて、対応が必要な部分はどこなのか判明したことが一番のメリットだと思います。

    また工場からも対応すべき部分が理解できたという声が届いています。工場自体も積極的に対応できるようになり、「追加の要求事項に対してこういった準備を進めよう」「今後このようなことを予定している」「事務局に対してもこういったことをお願いしたい」等あらゆるフィードバックが現場から届いており、事務局とのコミュニケーションも活発化しています。コミュニケーションが円滑になることで、これから本審査に向けて対応すべき箇所が社内に浸透すると同時に、社内でも良い雰囲気になってきたと感じています。

    品質管理部 品質管理チーム 課長代理 柴澤 敦 様

  • ありがとうございます。今後に向けてさらに強化すべき箇所はございますか?

    規格の「2.5.8 食品安全文化と品質文化」の箇所、特に文化を醸成する段階の取り組みが、新たな目標として活動する必要があると認識しています。弊社では「全社的な食品安全文化の醸成」という取組み方針を掲げ、BRCGS Food Excellence Culture Excellenceの導入や食の安全週間という期間を設ける等、様々な活動を通じて文化醸成に努めていますが、改めてFSSC 22000第6版で定義されている4つの項目の目標を立てて活動していかないといけないとは考えています。弊社も手探りの状態で進めている状態ですので、比較検討や社会情勢の勉強等を実施しながら深めていきたいと思っています。

  • LRQAを選んでいただいた理由と審査の印象や感想はいかがでしょうか

    担当の審査員には2008年以来ご担当いただいており、ギャップ分析も弊社の工場や内情をご理解いただいている審査員に見ていただきたいと思って、今回もお願いさせていただきました。審査では毎回、表面的な部分ではなく、工場のシステムや仕組みの部分も深く見ていただいていることもあって、ギャップ分析でも同じような形の目線で深く審査いただいた印象です。

    審査の感想としては、毎回厳しい審査を実施していただいていると思っています。ただ弊社としては、厳しくご指摘をいただくことで表面的な部分からより深い改善に繋がると認識しておりますので、非常に助かっています。どうしても事務局や工場間だけのコミュニケーションになると、曖昧な理解で進んでしまう場合や具体的な動きが発生しにくい場合もあります。今回のギャップ分析でも、審査員の方に丁寧に見ていただき、規格に関しても具体的にご説明をいただきました。ギャップ分析を通じて対応すべき部分が明確になったことで、事務局と工場の間でも今後に関しての議論がスムーズになり、よりコミュニケーションが活発化したと感じています。

    より踏み込んだギャップ分析の審査をしていただいたことで、今後対応すべきことがより明確になったという部分は、他社様にもLRQA様のギャップ分析をお勧めできる点になるかと思います。普通の審査では聞けないような深い部分に関しても、ギャップ分析の時には審査員の方にいろいろ質問させていただいたこともあって、より理解を深めることができたと思っています。

  • ありがとうございます。FSSC 22000 version.6への対応に向けて、工夫して対応されている点はありますか

    今までFSSC 22000に関連した部署は、工場、製造本部、食の安全管理部門の3つの部門だけでしたが、今回FSSC 22000第6版では商品開発部、調達部が関連する業務も出てきました。今まで関連していなかった部門も関わるようになりましたので、商品開発部や調達部のような部署も巻き込みながら全社的に仕組みを考えて構築できたのは、工夫して成功した点と言えると思います。特に前の第5.1版に状況から比較すると、社内システムはかなり強化できたと思っています。

    これまでの審査では、商品開発や原料調達に関わる要求事項は事務局管轄で対応してきましたが、今後はテーブルマークとして商品開発部や調達部自身が確実に要求事項に対応できることが必要だと認識しています。会社として関係部署を巻き込みながら、より効率して審査を受審できるようにFSSC 22000の仕組みを全社的に取り入れられことができたことは、結果的に良い改善に繋がりました。

    全社的な活動は今回のFSSC 22000第6版に関係なく、既に2年前から始めています。やはり食品安全を考慮すると、購買先の評価や開発プロセスでのリスク等は重要なプロセスになりますので、より明確化した社内システムができるように今後も注力しています。

  • 最後にLRQAへのご意見やご要望がもしあればお伺いできますか

    毎回丁寧に審査いただいている点は非常に助かっています。特にマネジメントシステムの場合、工場や組織自信が普段気付けていない箇所が多いと思いますので、そういった部分を審査の中でご指摘いただくと、今後弊社としても継続的に改善を促せると考えています。

    弊社はLRQA様をビジネスパートナーとしてとらえています。ご指摘はただの修正ではなく、大きな枠の中での原因の特定と、その原因を改善する案に繋げていくことだと思っており、その積み重ねが長期的な継続的改善になると考えています。食品安全の最新トレンド、食品安全文化の醸成、社内の理想的な管理体制等、着手する箇所はまだ多く残っておりますので、今後も弊社の取り組みを後押しいただくパートナーとして支援いただければ幸いです。

  • 本日はありがとうございました。



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