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サプライチェーン・コラボレーションは食品リコール軽減を図る方法といえるのか?

食品リコールに対する意識の高まりを背景に、英国食品サプライチェーンにおける緊密な協力体制が強く求められるようになりました。

今週、原材料名非表示によるアレルギーが懸念されるとして、いくつかのスーパーマーケットが製品リコールを開始したというニュースが話題になりました。 LRQAが行った調査によると、英国の消費者の72%が、スーパーマーケットやレストランに対し、販売する全製品の成分について正確に把握していることを期待すると回答しました。

現在、食品安全認証を専門とするLRQAは、サプライチェーンに関わるメーカーやサプライヤーに保証の提供と透明性の実現に協力するよう呼びかけ、サプライチェーンマネジメントのすべての意思決定において消費者の安全を最重視することを提唱しています。

Stuart Kelly(LRQA, 商用・カスタマイズド アシュアランス統括責任者)は次のように語っています。 「英国では、消費者が誤表示や成分非表示に関連するリスクについて教育を受けるようになったため、食品業界全体で、成分を定量的に把握すること、またグローバルなサプライチェーン制御に向けた最善の取り組みを示すことが求められています。そこで 食品安全に関するサプライヤー、小売業者、消費者の信頼向上に向けた食品安全認証の推進組織としてGFSI(世界食品安全イニシアチブ)などの業界団体が発足しています」

「食品業界における製品リコールは、とりわけ風評被害などを伴いビジネスに深刻な影響を与える可能性があります。 UK Food Trends: A Snapshot in Time(英国の食品動向:現在の動向)の報告書によると、英国の消費者の5人に1人は、食品安全に関わる事故やトラブルあるいは製品リコールが生じた際に、購入する製品ブランドを積極的に変更しているのです」

Stuart Kelly は、また次のように語っています。 「我々の研究は、英国の消費者が食品小売業者に対して非常に多くを望んでいることを示しています。 スーパーマーケットや小売店は、製品が表示どおりであることを保証し、またブランドロイヤルティを維持することが求められています。 業界全体で連携し、サプライチェーン全体で透明性を実現しなければならない時代なのです」

「同報告書では、消費者の3人に1人が1年前と比べますます食の安全に配慮するようになっていることも明らかされています。 英国の消費者の57.1%がリステリア菌やサルモネラ菌などによる食品汚染に関心を持っています。これは、過去10年間に繰り返し発生した食品安全上のトラブルによる不安感に起因している可能性があります」

Stuart Kelly は、さらにこう語っています。「食品が絶対に安全であることはあり得ませんが、消費者の3分の1近くが食品の安全性に疑問を持っているという現実は大きな課題です。 故意や過失に関わらず、食品の成分非表示によって消費者の信頼が損なわれてきたのです。 消費者の安全を守るためにリコールが行われている一方で、食品安全に対する不安は不信感をあおり、消費者のあいだで否定的な見方が強まっているのです。 食品業界全体で協力することで、将来の問題を回避し、消費者の信頼を取り戻すことができます」

UK Food Safety Report(英国食品安全報告書)の文書は、弊社のホームページよりダウンロードいただけます。

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