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気候変動への取り組みを強化するISOマネジメントシステム規格の追補版

国際標準化機構(ISO)は、いくつかのマネジメントシステム規格に気候変動に関する追補版を取り入れることを発表しました。

ISOの気候変動に関するロンドン宣言に沿ったこの取り組みは、国際的なサステナビリティに対する保証業界のコミットメントの高まりを示すものであり、顧客と地球環境の双方に肯定的な変化をもたらすものです。

お客様にとっての変更点 

この変更は、まず既存の規格の追補を通じて実施される予定であり、マネジメントシステムの設計および実施において、気候変動を関連事項として考慮することの重要性を示すものです。

規格の箇条4.1と箇条4.2に新たな要求事項が追加され、組織はマネジメントシステムの全体的な有効性に関連して気候変動の影響を考慮することが求められ、定期審査活動の中で定期的に見直されます。現時点では、既存の認証に影響はありません。

気候変動が各マネジメントシステムに与える影響は、それぞれ異なる可能性があることに留意する必要があります。例えば、品質マネジメントシステムに対する影響は、労働安全衛生マネジメントシステムに対して大きく異なる可能性があります。

認証取得組織への期待 

認証を取得した組織は、マネジメントシステムの中で気候変動の側面を考慮し、リスクと機会の評価に取り入れることが求められます。ISOは、審査の焦点が不均衡になることを意図しているのではなく、それぞれのマネジメントシステムの状況の中で気候変動が適切に考慮されるようにすることを意図していることを強調しています。

認証機関への期待 

認証機関は、気候変動に特化した審査プロセスを導入することが期待されています。審査員は、組織が、変更された規格に沿って、目標や緩和活動において気候変動について考慮し、取り入れていることを確認します。

時期および実施  

この変更は、2024年初頭までに既存の規格に統合され、認証機関は発行後直ちに気候変動への配慮を審査に取り入れることになります。2024年2月23日以降に実施する審査では、規格箇条4.1及び4.2に追加された要求事項及び追記に対して審査を実施します。但し、追加要求事項は新しい要求事項ではなく、既に当然考慮している内容であるため、移行審査の位置付けではありません。通常の審査と同様に、気候変動を含む関連性があると判断されたすべての外部及び内部の課題が考慮されていることを認証組織が証明できない場合は、内容に応じて適切な不適合を含む所見発行を行う必要があります。

業界と地球環境にとって前向きな展開 

今回のISOの発表は、気候変動がもたらす課題への積極的な取り組みを反映したものであり、気候変動が事業活動に与える影響について、より詳細に考慮するよう組織に促すことを目的としています。この動きは、サステナブルな 取り組みを推進する国際的な動きに沿ったものであり、環境に対する責任と、より強靭でサステナブルな未来を創造するためのISOのコミットメントを示すものです。

ISO労働安全衛生専門委員会のマーティン・コッタム委員長は、次のように述べています:

「効果的な気候変動対策が世界中で実施され、人々が気候変動対策に関する情報を理解し信頼できるようになるためには、共通の定義と共通の測定基準が必要です。また、プロセスやデータを検証できるようにする必要があります。」

LRQA CEOのイアン・スポルディングCEOは、次のように述べています:  

「LRQAは、ISOが既存のマネジメントシステムにおいて環境への配慮をより重視することを決定したことを歓迎し、この変更に関 して企業を支援することを光栄に思います。気候変動への配慮を統合することで、組織は急速に進化するリスクの状況を乗り越えるための体制を整えることができます。最も重要なことは、戦略的かつ集団的な行動によって気候変動との闘いに貢献することです。」

お客様におかれましては、ISOやその他の関係者が今後発行するガイダンスにご留意いただくようお願いいたします。LRQAはお問い合わせ窓口を通じて、ご質問や次のステップに関する支援をさせていただきます。

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